◆パ・リーグ 楽天2―5日本ハム(19日・楽天モバイル)

 日本ハムのレイエス外野手(30)が19日、楽天戦(楽天モバイル)の3回無死からリーグ最速で20号となる決勝本塁打を放った。本塁打数2位の万波中正外野手(25)も負けじと6回の第3打席、7回の第4打席で2打席連続となる15、16号を放ち、今季4度目のアベック本塁打を記録。

主砲2人の共演で楽天に快勝し、チームは貯金を今季最多タイの19とした。

 高々と舞い上がった打球が左翼席中段に吸い込まれた。万波は満面の笑みでダイヤモンドを一周した。2―1の6回1死、西垣の内角直球を捉え15号ソロ。「うまく回転して打てた。苦しかった時期も長いので本当にうれしかった。オールスター前に1本出して終盤戦を迎えたいと思ってたので、そういう気持ちが出たかな」。6月28日の西武戦(ベルーナD)以来、出場15試合ぶりの感触に浸った。

 3打席目から別人のように生まれ変わった。2打席目までは2三振。「思いっきり打ち方を変えた」と体を開き気味にし、最初からひねりがある状態の構えに変えた。その打席で即結果を出し、「元々やりたいような打ち方。

自分が一番気持ちいいって感じるようなところに収まる気がして。やってみたらすごい良かった」と手応え十分だ。

 勢いに乗り、7回2死の第4打席でも左翼へ16号ソロ。ベンチでは両手を突き出す新パフォーマンス「ガニメデプロトン」を披露した。人気サッカー漫画「イナズマイレブン」の技の一つで、「水野が1話から振り返って見だして、サッカーじゃない天変地異みたいなのが起きまくるのが、久しぶり見たら面白すぎて、打ったらこれやりたいな」と明かした。

 3回にはレイエスがリーグ最速で20号を放っており今季4度目のアベック弾。「絶好調だったらすぐひっくり返る数字。最後まで諦めるつもりはないので、背中を追って頑張ります」。初の本塁打王の称号を目指し、若き主砲がここから打ちまくる。(川上 晴輝)

編集部おすすめ