◆パ・リーグ 西武0―4ソフトバンク(19日・ベルーナドーム)

 試合前までの奪三振数は西武・今井がリーグ最多の116で、ソフトバンク・モイネロが同2位の115。リーグを代表する両投手の投げ合いは今季初めてで奪三振ショーが予想されたが、意外にも今井が3Kで、モイネロは昨季からの先発転向41試合目で最少の2K。

今井は連続イニング三振を日本人記録の25に伸ばした初回に39球を要し、5回2失点の105球で降板。一方のモイネロは「長いイニングを投げたかった」と打たせて取るスタイルで9回を112球の2安打に抑えた。

 6月6日のヤクルト戦(神宮)では歴代3位の18奪三振をマークした助っ人左腕だが、前半戦最後の登板は脱力スタイルで二塁も踏ませず8勝目で、リーグトップの防御率1・27。蒸し暑いベルーナドームでも完璧な仕事をこなした。小久保監督も「暑さ対策もあったのか分からないけど、これまでとは全く違う投球スタイル。あのスタイルなら球数も減る。思い切り腕を振ったら今井もそうだけどファウル、ファウルになって球数も増える。今日も余力があった。新しいモイネロを見た」とエースを評価した。

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