◆JERAセ・リーグ 中日7―2DeNA(19日・バンテリンドーム)
バンテリンDの廊下に、選手の歓声が響き渡った。「っしゃー!」。
連勝の幕開けも細川だった。9日の巨人戦(福島)で9回に逆転3ラン。マルティネスを沈めた。8日にはサヨナラ負けし、ドラフト1位・金丸のプロ初勝利が消滅。流れを断つ一発が、チームを上昇気流に乗せた。
なぜ、勝ち続けられるのか。上林、細川、ボスラーの中軸が固定できていることが一つだろう。上林が死球の影響で2試合を欠場したが、7連勝中は5試合で3人を同時に先発起用。
グラウンド外にも“立役者”はいた。板山から9日の声出しに指名され、全試合で役目を担うのは児玉健通訳だ。この日も「野球を楽しんで。ワンチームで7連勝しましょう」と送り出した。井上監督が掲げる全員野球を体現し、広島を抜いて5月4日以来の4位浮上。中日がセの台風の目になりそうだ。(中日担当・森下 知玲)