今週からスタートする夏の新潟開催でのデビューに向けて、宮田厩舎は期待馬を続々とスタンバイさせている。宮田調教師が「本当に今年の2歳は楽しみな馬が多いです」と鼻息を荒くするほどで、その先陣を務めるのがペルウィクトール(牡2歳、美浦・宮田敬介厩舎、父サートゥルナーリア)だ。

 7月27日の新潟・新馬戦(芝1600メートル)にルメール騎手で予定しており、これだけで陣営の期待度の大きさが分かるというもの。母ウィクトーリアは19年のフローラSの勝ち馬で、08年の秋華賞馬ブラックエンブレムを祖母に持つ血統の良さも魅力だ。

 3月下旬に美浦でゲート試験に合格した後、放牧先で心身の成長を促してきたが、帰厩後は雰囲気の良さを感じさせる。宮田調教師は「以前に比べて落ち着いています。いいフットワークで切れそうな馬」とトーンは高い。先々まで楽しみな素材と推しておきたい。(坂本 達洋)

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