◆全国高校野球選手権静岡大会 ▽3回戦 静岡商10―0浜松湖南(20日・草薙)

 静岡商の切り込み隊長・鳥羽咲跳(しょうと)二塁手(3年)がバットと足で見せた。

 4点リードの8回、無死満塁から右前打と犠飛で2点を追加。

なお2死一、二塁で打席に立ち、中越え2点二塁打。さらに、外野からの中継プレーが乱れたのを見逃さなかった。「投手のカバーが遅れているのが見えた。ホームも空いていたので、行けると思った」と加速。50メートル6秒3のスピードで一気に三塁を回り、頭から本塁に滑り込んだ。

 チームは持ち味の機動力を存分に発揮。死球や安打で出た走者が二盗、三盗を次々と決めて、浜松湖南のエースを攻略した。この日、静商が記録した盗塁は6。「ドンドン走ってプレッシャーをかけていこう、と話し合っていました」と鳥羽は説明した。次の知徳戦も相手の隙を逃さず、全員野球で勝つ。(里見 祐司)

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