◆全国高校野球選手権静岡大会 ▽3回戦 桐陽12―0浜北西(20日・愛鷹)
“第3の投手”が公式戦初先発で好投した。桐陽の2年生右腕・袴田大駕が4回を2安打無四球で零封。
初回に1死三塁のピンチを迎えたが、「絶対に点を取らせたくなかった」と後続を三振と三ゴロに抑えて流れに乗った。公式戦4度目の登板で望月佑哉、鈴野佑月(ともに3年)の二枚看板に続く3本目の柱として存在感を示した。
今年1月、本格的に投手へ転向。外部コーチで、かつて中日、オリックスで投手としてプレーした長峰昌司氏(40)からフォームの指導を受けた。「今は投手が楽しい」と当初128キロだった速球は半年で143キロまでアップした。22日の4回戦から決勝まで7日で4試合と日程が過密になる。1992年以来のVへ、春の県準優勝校に頼もしい戦力が加わった。(塩沢 武士)