◆米大リーグ ドジャース5―6ブルワーズ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、後半戦第3戦となる本拠地・ブルワーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、2戦連発となる34号2ランが飛び出すなど、3打数1安打2打点の活躍を見せたが、チームは敗れた。難敵相手にはこれで今季6戦全敗となった。
大谷は、1点リードの3回2死一塁の2打席目には、2戦連発となる34号2ランを放った。キンタナの91・1マイル(約146・6キロ)のシンカーを捉えると、打球速度108・7マイル(約174.9キロ)、角度22度で飛び出した打球はレフトのブルペンにライナーで吸い込まれていった。同日にはダイヤモンドバックスのスアレスがリーグトップの34号を放っていたが、約20分後に大谷が再びトップに追いついた。打順変更が奏功し、15打席ぶりヒットとなる中安で出塁した一走・ベッツが大谷を満面の笑みで出迎えた。
4―6の6回先頭で迎えた3打席目は2球目のスラーブを引っかけて一ゴロに倒れた。2点を追う8回2死で迎えた4打席目は、フルカウントから3番手左腕ホールの87・5マイル(約140・8キロ)のスライダーを見極めて四球で出塁した。
3点を先制したドジャースだが、難敵とはこの日も熾烈なシーソーゲームとなった。4回には2死二塁から三ゴロを三塁エドマンが悪送球し、二走が生還。モナステリオには左前適時打、さらに続くオルティスの中直をパヘスが後逸し、同点を許した。再び1点リードとして迎えた6回にも1死二塁からマウンドに上がったトリビノがハースに左前適時打を浴びて再び試合が振り出しに。2死満塁で代わったクラインも流れを止められず、勝ち越しの2点中前適時打を許した。
大谷はこれまで出場した今季97試合はすべて1番だったが、前日欠場した不調のベッツがかつての定位置の1番に入り、大谷はチームの今季100試合目で昨年6月16日(同17日)の本拠地・ロイヤルズ戦以来399日ぶりで、今季初となる2番だった。
試合前会見でロバーツ監督は打順変更について「すべてを総合的に判断した。(ベッツが)塁に出ることに集中できる。いつまで続くかはわからないが、マックス(マンシー)が戻ってくるまでやって、再び評価することになるだろう。特に登板日やその翌日は、試合開始時に打席に入らなくてもいいというのは彼にとって楽だと思う」と説明した。
大谷は前日19日(同20日)には、後半戦初アーチとなる33号2ランを含む5打数2安打1本塁打3打点。4点を追う3回無死一塁の2打席目に、好調右腕ペラルタの真ん中に甘く入った90・0マイル(約144・8キロ)のチェンジアップを振り抜くと、打球速度113・9マイル(約183・3キロ)、打球角度28度で中堅左の観客席へ飛び込む2ラン。飛距離は今季最長に並ぶ448フィート(約137メートル)だった。
21日(同22日)の本拠地・ツインズ戦では、今季6度目の先発を予定しており、試合前には左翼グラウンドでキャッチボール調整。後半戦初登板に向けては会心の一発で弾みをつけた。