ドジャース後半戦３連敗スタート　“聖域”の打順入れ替え、フリーマン死球交代、カーショーブチギレ降板
３回２死一塁、３４号２ランを放った大谷翔平（ロイター） 画像（1枚）

◆米大リーグ　ドジャース５―６ブルワーズ（２０日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３１）が２０日（日本時間２１日）、本拠地・ブルワーズ戦に今季のチーム１００試合目で初めて「２番・指名打者」でフル出場し、２打席目に左翼へ２戦連発となる３４号２ランを放ったが、チームは逆転負けを喫して後半戦３連敗発進となった。ブルワーズ戦は今季６戦全敗。

シーズンで５試合以上対戦して全敗したのは、チームでは２００６年のカージナルス戦（０勝７敗）以来１９年ぶり３度目となった。

　ドジャースにとっては、今後のターニングポイントとなりそうな一戦となった。これまでの９９試合で欠場した２試合を除く９７試合で「１番」に入っていた大谷を昨年６月１６日（同１７日）の本拠地・ロイヤルズ戦以来３９９日ぶりに「２番」に入れ、「１番」には不調で前日１９日（同２０日）に欠場したベッツを入れた。ベッツは昨季途中までの定位置だった「１番」に戻ると、３回２死の２打席目には中前安打を放ち、大谷の３４号２ランにつなげた。だが、１点を追う９回２死満塁では中直に倒れて、試合後のクラブハウスでは「すべての面でよりよいプレーをしないといけない。その方法を見つけるしかない」と悔しさをあらわにして落ち込んでいる表情だった。

　先発カーショーは５回途中５安打３失点（自責１）で勝敗つかず。３失策と味方の守備がたびたびミスを重ねたことにイライラが募っていたようで、降板してベンチに下がると、グラブと帽子をたたきつけブチギレだった。試合後のクラブハウスでも「自分自身にただイライラしていました。３点も取ってくれたのに、自分が（イニングの先頭に）四球を出した。ほんとにフラストレーションが溜まります」と呆然と振り返って、早々に取材を切り上げた。

　さらに６回にはフリーマンが左手首に死球を受けて途中交代。

レントゲン検査を受けた結果、骨には異常がなく「左手首の打撲」と診断されたが、ロバーツ監督は「日々状態を確認する」と説明し、アクシデントにも見舞われた。１００試合を終えて５８勝４２敗の貯金１６でナ・リーグ西地区首位。２位のパドレスとも３・５ゲーム差がある。オールスターを挟んでアストロズ、ブルワーズ、ジャイアンツ、ブルワーズと強敵との対戦が続いたとは言え、直近１２戦で２勝１０敗。チーム史上初の２年連続ワールドシリーズ制覇へ向けて試練の時を迎えている。

　あす２１日（同２２日）は大谷、２２日（同２３日）は山本が本拠地・ツインズ戦で先発予定。連敗ストッパーとして日本人コンビに期待がかかる。

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