◆第42回東海S・G3(7月27日、中京競馬場・ダート1400メートル)
夏の中京、新潟、札幌が今週開幕。第42回東海S・G3(27日、中京)は、地方交流重賞3勝を挙げ、同3戦連続2着を続けるサンライズホークがJRA重賞初制覇を狙い、2年目の吉村との新コンビで参戦する。
交流重賞3勝のダートの猛者が、若武者との新コンビでJRA重賞初制覇に挑む。サンライズホークは23年サマーチャンピオンを制するなどJpn33勝をマークしているが、重賞出走12戦で11戦と交流重賞を主戦場にしており、JRA重賞は昨年の武蔵野S(5着)以来、2度目の参戦。「久しぶりの中央場所になりますが、力的に何とかなると思います」と斎藤助手は力を込めた。
初コンビを組むのは吉村。4月のチャーチルダウンズCをランスオブカオスで重賞初制覇するなど今年重賞2勝。安田記念では9番人気のガイアフォースを2着に導いた2年目のホープだ。主戦のMデムーロが米国遠征中のため実現した今回のコンビ。16日の1週前追い切りでコンタクトを取り、栗東・CWコース7ハロン98秒8―11秒8。力強いフットワークで好調をアピールした。「イメージは良かったみたいですね。『癖があると言っていましたが、意外と大丈夫だった』と言っていました。いいイメージを持ってくれたと思う」とほほ笑んだ同助手。
中京は下級条件とはいえ22年9月の1勝クラスから3連勝。3戦3勝の得意舞台だ。この日は栗東・坂路を66秒2―14秒5でキャンター。23日の最終追い切りに備えた。「ブリンカーに慣れてしまっていたので(5走前に)外して、一生懸命走れるようになった。気持ちを切らさずに走ってくれている」と精神面の成長も伝えた同助手。現在、交流重賞で3戦連続の2着だが、2年目のホープと惜敗続きに終止符を打ち、約1年5か月ぶりの勝利をかみしめる。(戸田 和彦)