◆第60回関屋記念(7月27日、新潟競馬場・芝1600メートル)

 夏の中京、新潟、札幌が今週開幕。サマーマイルシリーズ第2戦、第60回関屋記念・G3(27日、新潟)は、前走の大敗から仕切り直したイミグラントソングが成長した姿を披露する。

 夏の厳しい環境のなかでも態勢は整いつつある。イミグラントソングはNHKマイルC11着後、放牧に出てリフレッシュ。辻調教師は「競馬の後もガタッとくることはなく牧場でしっかりと乗り込んで順調です。体もふっくらして、暑い時期でもしぼんでいる感じがなく、芯が入りつつある」と調子の良さを感じていた。

 2番人気に支持された前走G1は想定外の連続だった。「メンバー的にスローになるかなと思っていたし、この馬自身(の位置取りは)後ろからになると思っていた」と辻師は予想していたが、実際は真逆の展開に。「スタートを出て人気馬をマークする形になったし、イメージしていたよりもペースも速くなって最後は苦しくなりました」。前半3ハロン33秒4のハイペースで4角(9)(16)(9)番手の馬が上位3頭を占めた差し決着。1番人気だった朝日杯FSの覇者アドマイヤズーム(14着)を意識しながら4番手で運んだが、結果的に共倒れとなってしまった。

 仕切り直しの一戦へ、帰厩後の調整も順調だ。美浦・Wコースでの1週前追い切りでは6ハロン(82秒8)、5ハロン(66秒0)ラスト1ハロン(11秒3)でそれぞれ自己ベストを更新。2戦ぶりの再コンビとなる石川が騎乗し、「良さそうですね。

春から成長した感じです。背中が良くなっていました」と好感触だった。ニュージーランドTを制した好相性の人馬が、開幕週のハンデ戦としてリニューアルされたサマーマイルシリーズ第2戦で進化した走りを披露する。(西山 智昭)

編集部おすすめ