競泳の世界選手権(27日初日、シンガポール)に出場する日本代表が23日、羽田空港で出国前に取材に応じた。男子平泳ぎで初の世界水泳を迎える深沢大和(東急)は「日本記録に挑戦して、勝負にもこだわりたい。

金メダルを取りたい。それが一番の目標」と、掲げた。

 100、200メートルの2種目に出場する深沢は、5月頃にアクシデントで左手を骨折。手術を受け、ボルトを入れたままレースに臨む。痛み止めを服用してのレースになると見られるが「これで遅くても早くても、自分の実力」とキッパリ。大会前に水中練習が積めない期間もありながら「(状態は)7割くらい。あとはしっかりコンディションを上げれば大丈夫」と、強気の姿勢を貫いた。

 左手には「金色のボルトが入っています」と、ニヤリ。今大会、昨夏パリ五輪の200メートル平泳ぎで金メダルのマルシャン(フランス)は同種目を回避するとみられ、渡辺一平(トヨタ自動車)とともに本命種目で優勝争いに臨む。「チャンスだと思う。自分の力を出して、取れる時に取りたい」と深沢。攻めの気持ちで頂点を狙う。

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