競泳日本代表が23日、東京・羽田空港から世界選手権(27日初日)の行われるシンガポールへ出発した。主将の池江璃花子(横浜ゴム)50、100メートルバタフライにエントリー。

「ここ1か月は毎日緊張している。試合を想像すると、わくわくの緊張が高まっている」と大会直前の心境を語った。

 今大会では初のメダル獲得に燃える。過去3度出場も、これまで表彰台に上ったことはない。「名前ばかり知られて結果が伴っていなかった。結果が伴う選手になりたい」。中学3年生だった2015年に初出場。17年には6種目に出場した。「高校生の時は結果を出せるから注目してほしい気持ちだった。ここ最近はそういう気持ちもなかったが、久しぶりに結果を出せるはずだから自分のレースを見て、応援してほしい気持ちも増えた」と自信を持ってシンガポールへ飛び立った。

 わくわくして大会に臨むのは7年ぶりだという。18年のジャカルタ・アジア大会では6冠を達成し、大会MVPにも選ばれた。

「緊張もしていた。最後の50メートル自由形は自分より自己ベストの速い選手が横を泳いでいたので、あの試合はメンタルで勝った試合。気持ちは競技の結果に影響すると思うので、しっかり気持ちだけは強く持とうと思って、わくわく感がある」と話した。

 50メートルバタフライは28年ロス五輪での採用が決まった。レースは混戦が予想され、池江も最後のタッチ勝負になると分析。「全ての運を使い果たせたらいいなと思う。必ずメダルをかけて帰ってきたい」と力強く意気込んだ。

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