◆米大リーグ レッズ5―2ドジャース(30日、米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が30日(日本時間31日)、敵地・レッズ戦に「2番・投手兼DH」で出場も、今季最長4回途中に「右臀(でん)部のけいれん」で緊急降板した。3回0/3で同最多51球を投げ、5安打2失点。
大谷の体に明らかに異常が生じていた。4回先頭に単打を許すと直後、2球連続暴投を含むストレートの四球。無死一、三塁で迎えたスティアへの2球目の外角低めスライダーが6球連続のボールになると、フラついた。右の臀部がけいれん。「初回から感じていた。何とかだましだましだった。最後はなかなか難しかった」。見かねたロバーツ監督から目安だった4回を完了する前に降板を告げられると、汗だくの顔をぬぐい、マウンドを後にした。
気温33度、湿度69%。高温多湿のシンシナティでの二刀流調整は体力消耗も著しかった。
降板後も指揮官に出場の意思を示したが、影響があったのか29日から12打席連続無安打。「(患部は)右のふくらはぎ、ハムストリングスがなるときは基本なる。右のお尻はあまりない」と、初めての箇所に不安も残る一方、フル出場で大事には到らないことを強調した。
次回登板について、ロバーツ監督は「ホームでの登板になるので、移動による影響もない」と、予定通り中6日で6日(同8月7日)の本拠地カージナルス戦の見込み。31日(同1日)の休養日を挟み、1日(同2日)からはさらに暑さが増すタンパでの敵地レイズ3連戦。「まずは体調をしっかり戻したい。しっかり休んで、またあさって、体調を整えて出場したい」と大谷。
◆大谷の緊急降板&交代(原因は肩肘以外、現地時間)
▽22年5月26日ブルージェイズ戦 6回で降板し、8回に代打が送られて途中交代。初回から腰の張りを訴えていた。中6日で6月2日も先発登板。
▽8月21日タイガース戦 4回85球で「ウイルス性胃炎」のため降板。中5日で27日も先発登板。
▽23年7月27日タイガース戦 ダブルヘッダー1試合目で1安打完封。2試合目に2打席連続本塁打を放ったが、2発目を放った3打席目に腰を気にするしぐさを見せて4打席目に代打が送られ、箇所は伏せられたが「ただのけいれん」と発表された。翌28日も先発出場。
▽同28日ブルージェイズ戦 登板翌日、両ふくらはぎをつったため9回1死満塁の5打席目に代打を送られて途中交代。翌29日もフル出場。中6日で8月3日も先発登板。
▽24年5月11日パドレス戦 腰の張りのため9回の5打席目に代打を送られて途中交代。翌12日は欠場し、13日に復帰。