第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕)の出場49校による甲子園練習が31日、始まった。金足農(秋田)のエース右腕・吉田大輝(3年)は、兄のオリックス・吉田輝星投手(24)からプレゼントされたオレンジ色のグラブを手に、聖地のマウンドから10球投げ込んだ。
18年の100回大会で「金農旋風」を巻き起こした兄は憧れの存在。「昨年は(1回戦敗退で)情けない姿を見せた。輝星から元気ややる気を与えてもらってきた分、今度は自分が勇気を与えられたら」。右肘手術からの復活を目指す兄に活躍する姿を見せる事を誓った。
事前アンケートの将来の夢欄には「プロの世界で兄と野球をする」と記入した。夢を実現させるために、甲子園で新たな風を吹かす。(藤田 芽生)