アマ球界の注目選手を紹介する「ドラフト報知」は、東芝の萩原義輝捕手(24)を取り上げる。流通経大時代から肩の強さは折り紙付き。
肩は捕手の「命」。萩原は、1・8秒台なら速いとされる二塁への送球タイムで、驚異の1・75秒を計測したことがある。「肩の強さが自分の武器。ボールの握り替えには自信があります」。スカウトからは「ドラフト候補の捕手で、スローイングは一番いい」との声も上がる。
守りだけでなく、打力も兼ね備える。流通経大では2年秋から5季連続で3割4分以上の打率をマークし、通算4本塁打を放った。“打てる捕手”は希少な存在だ。
大学ではドラフト指名漏れを味わった。「『あの段階でプロに行っても通用しない』ということだったと解釈しています」。本格的に捕手というポジションに取り組んだのは、大学1年から。
28日から始まる都市対抗野球は、自身のスキルアップを示す絶好のチャンスだ。「キャッチャーは、勝つことが一番のアピール。都市対抗で優勝すれば、勝てるキャッチャーの証明になる」。日本一という大きな夢を胸に、東京ドームの舞台に立つ。(浜木 俊介)
◆萩原 義輝(はぎわら・よしあき)2001年4月6日、千葉県生まれ。24歳。東海大相模では1年春に初めてベンチ入り。3年夏の甲子園に背番号12でベンチ入りし、途中出場で内野を守った。東京新大学リーグの流通経大では、1年秋からレギュラーとしてリーグ戦に出場。