◆イースタン・リーグ 日本ハム6―5巨人(9日・鎌ヶ谷)

 左肘じん帯損傷からの1軍復帰を目指す巨人の岡本和真内野手(29)がイースタン・日本ハム戦に「4番・DH」で出場。だが、予定していた3打席を終えずに途中交代した。

 1軍復帰への階段を着実に上っていた主砲が、初回2死一塁の第1打席。相手先発・浅利の初球、低めのフォークを空振りし、左手一本でフォロースルーした後、顔をややしかめて左肘を曲げ伸ばしするしぐさを見せた。2、3球目は見逃し、カウント1―2となったところで外角低めの136キロカットボールに初球と同じように最後は左手一本で空振り三振。ベンチに引き揚げる際も左手でバットこそ持つものの、だらんとさせたまま。3回1死の第2打席で代打を送られた。

 周囲をヒヤリとさせたが、試合中に帰途に就く際には「大丈夫です」と話すなど軽症を強調した背番号25。桑田2軍監督は試合後、「明日(同戦)もスタメンで出る予定。試合前の練習で確認作業をして、それから最終的に決める」と説明した。

 この日が復帰4戦目の岡本は、これまでに7打席立っており、予定されていた3打席をこなしていれば、1軍昇格のメドとされている20打席まで半分となるはずだった。指揮官は「リハビリは右肩上がりにいかない。良かったり悪かったりを繰り返して少しずつ上がっていく。そういった意味でも今日はもうこれでやめておこう」と大事をとっての交代だと明かした。

試合前の打撃練習では外野の防球ネットを越え、室内練習場に直撃する特大本塁打を放っていた。主砲の軽症を願うばかりだ。(臼井 恭香)

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