第107回全国高校野球選手権大会の大会本部は10日、広陵から出場辞退の申し出があり、大会本部として了承したことを発表した。
公式リリースには「このような事態になったことは大変残念ですが、学校のご判断を受け入れました。
さらに「今回の辞退により、広陵高校の2回戦の試合予定だった大会第9日(8月14日)第4試合は津田学園高校(三重)の不戦勝となります」と津田学園が3回戦に進出することも記された。
広陵を巡ってはSNS上で暴力事案が判明。5日には日本高野連が3月に厳重注意とした事案があったことを発表し、6日には学校も野球部員の暴力行為を公表した。さらには別の事案で元部員が被害を訴えていることも判明し、同校では元部員の保護者からの要望を受け、第三者委員会を設置して調査を進めてきた。
8日には阿部俊子文部科学相が閣議後の記者会見で、同校の野球部員の暴力行為があったことについて言及。「大変遺憾で、決して許される行為ではない」と述べた上で、出場の判断について「日本高野連で適切にされるものと承知しているので、コメントは控える」と話すなど、波紋が広がっていた。