◆JERA セ・リーグ 巨人0―2中日(11日・東京ドーム)

 戸郷は打球を目で追いながら唇をかんだ。0―1の5回。

先頭の山本に142キロの甘い直球を左中間へ運ばれた。その裏に代打を送られ、5回79球、5安打2失点で7敗目。打線の援護もなく東京Dでの中日戦で初黒星を喫し、「粘れなかったのが一番の要因です」と悔やんだ。

 中5日での先発。3回までは最速148キロの直球が走り、無失点に封じた。しかし、4回に先頭・ボスラーには四球を与えて4番・細川に右中間へ先制二塁打を献上。5回に一発と、長打に泣いた。「ボール先行は打者がタイミングを取りやすいし、有利に運びやすい。そこは一つ反省どころではある」と受け止めた。

 「あんまり変化球、操れてなかったのでね」と5回で交代を決めた阿部監督は、「戻してもらいたいですよね」とエースの復活を待ちわびた。(水上 智恵)

編集部おすすめ