◆第107回全国高校野球選手権大会第6日 ▽2回戦 日大三3―2豊橋中央(11日・甲子園)

 初出場の豊橋中央が日大三に敗れ、3回戦進出を逃した。

 “豊橋中央のアントニオ猪木”として話題を呼んだ先発の高橋大喜地投手が8回4安打3失点。

2―2の8回に勝ち越しソロを許し、初戦で3カウントとなった。

 試合3日前には父・勝由さんから猪木のLINEスタンプが送られ、5回2死一、二塁からはアゴを突き出す猪木ばりの気合をみせたほか、打席では猪木の入場曲「炎のファイター」が流れるなど猪木一色の初甲子園を振り返り「自分たちが楽しんで、お客さんを楽しませるプレーができたと思う。それが誇りです」と胸を張った。

 好きな言葉は1990年2月10日、新日本プロレス・東京ドーム大会のメイン試合(アントニオ猪木&坂口征二VS橋本真也&蝶野正洋)前の控室で元テレビ朝日アナウンサーの佐々木正洋さんが「もし負けるということがあると、勝負は時の運という言葉では済まないことになりますが」とマイクを向けた直後に放った「出る前に負けること考えるバカいるかよ」という言葉だ。「自分も負けると思って投げたことがない。絶対勝つという気持ちで投げているので当てはまるので好きです」と明かした。

 この日の敗戦で中学時代のチームメートの横浜・阿部葉太外野手と聖地で対戦する夢は絶たれたが「戦いたかったけど戦えないのが悔しい。あいつは自分たちは応援しなくても勝つと思う。優勝するのをしっかり見届けます」と涙を浮かべた。

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