◆イースタン・リーグ 巨人7―1楽天(11日・ジャイアンツタウン)
巨人の松井颯投手が約3か月ぶりにイースタンに登板し、1回無安打無失点、2奪三振と好投した。
高ぶる気持ちを力に変えた。
もどかしい時間を過ごしてきた。ルーキーイヤーに初先発初勝利を飾ったが、3年目の今季は育成契約で再出発。強い覚悟で臨むも5月以降は2軍戦のマウンドからも遠ざかった。「結果を出すしかないですし、今できることをやるしかないという気持ちでずっとやってきましたね。あとはもう自分の高みを目指してという気持ちでやってました」と振り返る。
3軍で己と向き合う中、久保巡回投手コーチと話し合い、フォームを修正。体の開きを抑えるためにトルネード気味の投げ方に挑戦した。「左半身の開きを抑えるための取り組みとして久保さんとも話して、少しトルネードにしながら投げています」。
今季の支配下契約は勝ち取れなかった。悔しさを糧にさらなるレベルアップに励む。「やるしかない。周りの2軍の選手と比べた時に松井のほうがいいとなるように、今日のような状態を最低限は維持できるようにやっていくしかない」と力を込めた。