◆米大リーグ ジャイアンツ―パドレス(11日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 パドレス・ダルビッシュ有投手(38)が11日(日本時間12日)、敵地・ジャイアンツ戦に先発し、初回は3者凡退と上々の立ち上がりを見せた。

 相手エース・ウェブとの投げ合いで0―0の初回。

1番・ラモスを二ゴロに打ち取ると、2番・ディバースは94・1マイル(約151・4キロ)直球で中飛。3番・アダメズは初球の92・7マイル(約149・2キロ)シンカーで右飛に仕留めた。右翼・タティスが最後は一塁側ファウルゾーンの観客席に飛び込みそうになりながらも好捕した。

 7月30日(同31日)の本拠地・メッツ戦では7回2安打無失点の快投で307日ぶりの白星となる今季初勝利を挙げ、日米通算では黒田博樹(ドジャース、ヤンキース)を超えて歴代最多の204勝目(NPB93勝+MLB111勝)。開幕前から右肘炎症などのため負傷者リスト(IL)入りし、7月のメジャー復帰後も4試合白星がなかったが、腕の位置をサイド気味に下げる新フォームで復調し「もちろんうれしいですけど、黒田さんとか野茂さんのような投手ではまだない。数字がどうとかじゃなくて、本質的に近づけるように」と話していた。

 今月5日(同6日)の敵地・Dバックス戦では4回3安打3失点と波に乗り切れていないが、ナ・リーグ西地区で首位ドジャースと優勝争いを繰り広げる2位のパドレスにとって、8月はド軍との直接対決が6試合組まれており、背番号11の投球が命運を左右する可能性もある。今季はこの日まで6試合に登板し、1勝3敗、防御率6・51。まずは今季2勝、日米通算205勝目を狙う。

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