◆第107回全国高校野球選手権大会第7日 ▽2回戦 岡山学芸館3―0松商学園(12日・甲子園)

 岡山学芸館(岡山)が2年連続の初戦白星発進だ。

 背番号1が笑顔を見せた。

岡山学芸館の青中陽希(3年)は「うれしかった。コースに投げられた」と、124球、散発6安打で完封勝利。

 圧巻だったのはマウンドでの冷静さだ。1―0の2回一死一、三塁。「バントの構えがゆっくり見えた。自分で外した」と、外角高めの直球で8番・木内壱晴捕手(3年)のスクイズを阻止した。2回以降も「ランナーの1歩目を遅らせる意識」でけん制を駆使。長野大会で13盗塁を記録した松商学園(長野)の機動力を封じた。

 岡山県勢投手の夏の甲子園完封勝利は、昨年2回戦・掛川西戦の丹羽知則(岡山学芸館・現富士大)以来、10人目(12度目)。左腕の好投で昨年1回戦の1―0聖カタリナ学園(沖田ー丹羽の継投)に続き、初戦を2年連続となる完封勝利で飾った。

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