◆米大リーグ エンゼルス7―4ドジャース(11日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が11日(日本時間12日)、敵地・エンゼルス戦に「1番・DH」で先発出場。8回に今季4度目の3戦連発となる42号ソロを放ち、古巣のエンゼルスタジアムで通算100本塁打に到達した。

 7点を追う8回1死。フルカウントからの6球目、右腕・アンダーソンの89・5マイル(約144キロ)カットボールを捉えると、打球速度100マイル(約160・9キロ)、打球角度33度、飛距離389フィート(約118・6メートル)で右中間席にたたき込んだ。8月に入って10試合連続安打と好調。チーム119試合目での42号は年間57本ペースと昨季の自己最多54本を上回る勢いだ。この日シュワバー(フィリーズ)も42号を放ったが、大谷が追走し、ナ・リーグ本塁打王争いでは再び2人がトップで並んだ。

 大谷が18~23年まで所属したエンゼルスの本拠地でドジャース移籍後は初アーチ。同球場で節目の100号となったボールを見事にキャッチしたのは、この日が20歳の誕生日だったというフリーターのジョーイ・ララさん。「打球が飛んできて、兄が捕ろうとしたんだけど捕れず、座席の下に落ちた。その場所は僕だけが見える位置だったから、僕が見つけて拾ったんだ。多くの人がボールを捕ろうとしていたけど、みんな間違った場所を探していて、僕だけが正しい場所を見えていたんだ」と得意げに振り返った。

 「自分はずっと翔平が好きだ。彼はいい人で、とても気に入っている。

彼のホームランを見るのが好きで、たくさんホームランを打つのを知っているから、今日はホームランが取れる席に初めて座ったんだ。運よくホームランボールを手に入れられてすごくうれしい」と笑った。

 エンゼルスファンの本人は「思い出として(手元に)残すと思う」と記念球のキープを宣言したが、隣にいた興奮気味の母は「ただし、もし値段が合えば売るかもしれないわ!」と売りに出す可能性を示唆した。

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