◆報知新聞社ほか主催 第19回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ▽1回戦 旭川大雪ボーイズ6―1秋田北リトルシニア(12日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場)

 1回戦が行われ、北海道代表の旭川大雪ボーイズは秋田北リトルシニアに6―1で快勝し、前回出場の2016年に続く初戦突破を果たした。13日の2回戦で仙台太白リトルシニアと対戦する。

 9年ぶり出場の旭川大雪は2回に1点を先制すると、3回にも1点を追加。5回に1失点するなど一進一退の攻防が続いた。5回裏無死一、三塁の絶好機から三塁走者の1番・大波蓮唯(3年)が重盗を仕掛け、50メートル6・2秒の快足を飛ばしてホームに生還。6回には相手失策や連続適時打で3点を追加した。

 先発右腕の樽井新太(3年)は得意の変化球が低めに決まり、凡打の山を築いた。6回を投げて4安打1失点で、7回は2番手の前田健成(3年)にマウンドを譲った。勝利の立役者となった背番号1は「チームとして大きな1勝。ジャイアンツカップで勝つために今までやってきた。これから勢いづくと思う」と興奮気味に話した。

 8月上旬に大阪で開催されたボーイズリーグ日本少年野球選手権大会は3回戦で敗退した。連日、気温35度超の炎天下で体調を崩す選手が続出。大会後は一度、旭川に帰ってコンディションの回復に努めつつ、野手陣は課題となった打撃の特訓、投手陣は投げ込みを重ねるなど、それぞれが大舞台に備えてきた。

 この日は午前9時開始の第1試合で曇りだったため、樽井は「朝だから涼しかった」と存分に腕を振った。打線も復調し、計10安打。2安打3盗塁の大波は「相手の予想を上回る攻撃を心掛けてきた。夢の舞台に来られたので、もっと勝ち上がりたい」と次戦へ視線を向けていた。

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