◆プロアマ交流戦 巨人3軍3―0日大(12日・ジャイアンツ球場)
右尺骨茎状(けいじょう)突起不全骨折で離脱していた巨人・浅野翔吾外野手(20)が12日、プロアマ交流戦・日大戦(G球場)に「1番・右翼」で先発出場。「しっかり振れていましたし、全然違和感なく試合に出られたと思うので良かった」。
自らの復帰を祝うアーチに、スタンドは大きな拍手で包まれた。1、2打席目は積極的にスイングを仕掛けたが、ともに内野ゴロ。「全然ノーチャンスなスイングをしていてダメだった」。微調整を加え、3打席目に臨んだ。1点リードの5回1死二塁、カウント2―2から相手右腕が投じた139キロ直球を強振。打球はフェンスを越え、左翼の防球ネットに突き刺さった。「しっかり修正して、変化球にもしっかりタイミング合って振れていましたし、真っすぐを一発で仕留められたので良かった」。外野手が1歩も追わない特大の一発に、悠々とダイヤモンドを一周した。
6月5日のロッテ戦(ZOZO)で、右手首付近に死球を受け負傷。患部の状態を確認しながら慎重にリハビリを進めてきたが、まだ万全の状態ではないという。「100%には結構かかるみたいなんで。
昨季は8月中旬以降に右翼のレギュラーをつかみ、40試合に出場して打率2割4分、3本塁打、18打点でリーグ優勝に貢献。巻き返しに向け、背番号51が力強く一歩を踏み出した。(加藤 翔平)