ドジャース・大谷翔平と代理人のN・バレロ氏が、ハワイ島にある総額2億4000万ドル(約350億円)規模の高級住宅開発を巡って提訴されたと11日(日本時間12日)、AP通信などが伝えた。記事によると、開発業者と不動産ブローカーが「プロジェクトから不当に排除された」と訴えた。

 ハワイ州巡回裁判所に提出された訴状では、2人が当地のハプナコーストに14戸の住宅を建設し、1戸あたり平均1730万ドル(約25億円)で販売する計画を11年前に立てたとされる。23年に同プロジェクトの広告塔として大谷と契約を締結。1戸の購入やオフシーズンの滞在など約束し、日本への波及効果を見込んでいたが、その後バレロ氏が開発側に繰り返し譲歩を要求。「話が通らなければ大谷を撤退させる」と脅したといい、今年7月には同氏の要求によって2人が解雇されたとしている。

 原告側は「これは権力の乱用だ。被告は脅迫と根拠のない法的主張で原告を追い出した。(大谷も)行動の責任を負うべきであり、代理人に守られるべきではない」と数百万ドル程度の損失を主張。請求する賠償額は裁判で決めるとしている。バレロ氏の代理人事務所「CAA」社はこの件に関するコメントを拒否した。

編集部おすすめ