◆JERAセ・リーグ 広島9―2阪神(12日・マツダスタジアム)

 広島が“難敵左腕”の攻略に成功し、本拠での阪神戦の連敗を6で止めた。3回に0―2から1点差に詰め寄った直後、モンテロが逆転3ラン。

マツダで無傷の9連勝を許していた大竹を5回途中7失点KOし、通算11度目の対戦で初めて土を付けた。先発・床田は、3回に前川のライナーが左太もも付近を直撃するアクシデントもあって2点の先取を許したが、7回2失点。6月21日の楽天戦(マツダ)以来、52日ぶりの白星を手にした。チームは連勝で借金を8に減らし、4位に再浮上。3位・DeNAに1ゲーム差に接近した。

 新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。

 ―大竹投手にはずっと苦しめられてきた

 「ずっとやられていて、バッターも悔しかったと思う。今日はみんないいスイングをしてくれたと思います。また対戦があると思うので、しっかりいい準備をしていきたいですね」

 ―逆転した3回は床田投手の失点直後だった

 「そうやね。しっかりと(末包が)ランナーをかえしてくれて、またモンティは最高のホームランだったと思う。取られた後だったので、非常に大きかったです」

 ―ゲーム全体としても中押し、ダメ押し

 「本当にいい攻撃だったと思います」

 ―7月末に支配下昇格の辻投手、前川選手も結果を残した

 「(前川)誠太もよく打ったし、最後、辻もよく抑えたと思う。いつも言っているけど、全員でいい野球ができたのかなと思うし、また満員のファンの方々の前で、喜んでくれたんじゃないかなと思います」

 ―床田投手はアクシデントもあったが

 「序盤から球数がちょっと多く、アクシデントもあったりして、どうなるかなと思って見ていたけど、そこはさすが、粘ってゲームをつくってくれたと思います。

ナイスピッチングでした」

 ―白星が遠ざかっていた中、勝ちを付けられた

 「前回のハマスタでの悔しさも彼の中であったと思うし、また野手陣が何とか援護してあげて、と思っていたと思う。すごくかみ合った試合だったと思います」

 ―石原選手とのバッテリーだった

 「タイガースは足を結構、使ってくる選手が多いし、サク(坂倉)も出ずっぱりということでいろいろ考えて、きょうはコイシ(石原)に行ってもらいました」

 ―10日の中日戦で右手に打球が直撃の中崎投手はベンチを外れた

 「まだ腫れがあるから、もうちょっと様子を見る。ただ、きょう検査に行って、骨に以上はなかったので、そこはホッとしています」

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