◆JERA セ・リーグ 巨人5―0中日(12日・東京ドーム)
技ありの一打で同期のプロ2勝目を決定づけた。4―0の7回1死一、三塁。
先発の森田は3学年先輩ながら同じ23年ドラフト組。プロ初先発となった6日のヤクルト戦(東京D)でも適時打をマークした。初回には1死満塁のピンチを迎えたが「勝つことだけを考えて普段通り」と併殺を冷静に完成させた。打って守って必死に腕を振る左腕の背中を押した。
開幕は森田とともに2軍で迎えた。同時出場こそなかったがともにファームでチャンスを待ち続けた。自身は4月4日に一足先に1軍に昇格しアピールを続けて定位置を奪った。「まさかここまで出続けることになるとは、全く想像していませんでした」と本音を語った。
自身にとっても節目の試合になった。
その安打数はチームトップ。「若い選手が多く出ている。しっかりチームの底上げじゃないですけど、けがしている選手たちが帰ってくるまで、しっかり勝てるように貢献したい」。2年目ながらすでに中心選手の風格が漂っている。(臼井 恭香)