◆米大リーグ オリオールズ―マリナーズ(12日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 菅野智之投手(35)が所属するオリオールズに激震が走った。ア・リーグ東地区最下位に沈むオリオールズは、負傷者リスト(IL)入りしている先発のザック・エフリン投手(31)、抑えのフェリックス・バティスタ投手(30)の両投手が今季絶望となった。

12日(日本時間13日)、本拠地・マリナーズ戦前に、マンソリーノ監督代行が明かした。

 同監督代行によると、今季開幕投手を務めながら、腰痛で2度のIL入りしたエフリンは、来週、腰椎の内視鏡手術を受ける予定だ。今季トミー・ジョン手術から復活した抑えのバティスタは右肩痛を訴え、7月末にIL入り。MRI検査の結果が思わしくなく、今週末に再検査を受けるという。開幕投手と抑え、2人のキーマンが、シーズン半ばにして離脱することになった。

 オリオールズは今季、エースとして期待されたロドリゲスが、右肩痛で1度も登板できず。開幕投手のエフリンは、腰痛に悩まされ、6勝5敗、防御率5・93と苦戦。開幕2番手のモートンは、7月末のトレード期限にタイガースに放出され、左腕ポビッチも腰痛でIL入りを経験。クレマーは今季IL入りはしていないものの、6月に不調のため、ローテーションから一時的に外れ、中継ぎ調整した。そのため、先発陣で、開幕からローテーションを守っているのは、菅野ただ1人という状況となっている。

 後半戦に入った際に、「何とかローテーションを守って、最後まで完走したい」と決意を語っていた菅野。次回登板は同カードの最終戦となる14日(同15日)。

ここまで22登板で9勝5敗、防御率4・24の成績を残しており、新人としては、日本人投手10人目となる2ケタ勝利を目指して、23度目のマウンドに上がる。壊滅状態の先発陣の中で、オールドルーキーの踏ん張りに期待がかかる。

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