◆第107回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 京都国際6―3健大高崎(13日・甲子園)

 昨夏王者の京都国際(京都)が、昨年センバツ王者の健大高崎(群馬)を破り、初戦を突破した。エース左腕の西村一毅(3年)が、4安打3失点、7奪三振で完投した。

 初回、2つの四球で2死一、二塁を招いた。続く5番の小堀弘晴捕手(3年)を空振り三振でしのいだが、以降も制球に苦戦。2―0の3回、内野安打と2者連続死球で2死満塁にすると、暴投で1点を献上し、小堀に左翼線へ適時二塁打を浴びて逆転された。3回を終え73球を投じる厳しい展開となったが、「ひるんでしまったらそこで負けてしまう。押していく気持ちで」と西村。4回以降は、2安打無失点に封じ、160球で完投した。

 同校初優勝を果たした昨夏の甲子園では、4試合、24イニングを投げて防御率0・00。胴上げ投手となった。1年ぶりの聖地で初自責点を喫したが、優勝候補の健大高崎を相手に最後までマウンドを守った。目指すは、2004年、05年の駒大苫小牧(南北海道)以来となる、史上7校目の連覇。左腕は「格上の相手を倒すことができたので、このまま勢いに乗って、先を見ることなく一戦、一戦に集中して臨んでいきたい」と意気込んだ。

編集部おすすめ