◆米大リーグ エンゼルス―ドジャース(12日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が12日(日本時間13日)の敵地・エンゼルス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、5―5の同点で迎えた6回無死一、二塁の4打席目にトルプルプレーに倒れた。

 リーグ単独トップに浮上する4戦連発となる43号に期待がかかった大谷。

1、2打席目は四球で出塁し、3打席目は一飛に倒れていた。同点の6回無死一、二塁のチャンスでは、カウント2―2からリリーフ左腕・バークの外角直球に食らいついてはじき返したが、遊撃手・ネトへのライナーに倒れた。すると二塁走者のロハスが飛び出しており、ネトはそのまま二塁を踏んで2つ目のアウトを奪うと、一塁走者のラッシングも飛び出していたため、ネトは一塁のシャヌエルに送球して3つ目のアウト。まさかのトルプルプレーとなり、大谷はぼう然となった。

 エンゼルスがトリプルプレーを完成させるのは、23年8月18日のレイズ戦以来2年ぶり。この試合で大谷は満塁本塁打を放ったが、延長10回で敗れ、一部米メディアでは「グランドスラムとトリプルプレーが生まれながら延長で敗れたのは1857年のアルバカーキストリングビーンズ以来」と報じた。ドジャースがトリプルプレーを食らうのは、昨年9月24日のパドレス戦の9回以来。この試合で大谷はネクストバッターズサークルに立っていたが、目の前の打者が三重殺に倒れて試合終了となり、パドレスはポストシーズン進出が決まった。三重殺でゲームセットになったのはMLB史上28度目で、同時にプレーオフ進出を決めたのは初めてだった。

 日本人でトリプルプレーを喫したのは、06年5月27日の城島(マリナーズ)、20年7月29日の秋山(レッズ)に続いて3人目。これまでの2例はいずれも満塁での三重殺だったため、満塁以外でトリプルプレーを食らった初の日本人打者となった。

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