◆日本海リーグ 富山8―1石川=8回コールド=(13日、高岡西部)

 富山GRNサンダーバーズは、8―1の8回コールドで石川ミリオンスターズに勝利し、3連勝を飾った。初回に今季6号となる豪快2ランを放ったのが、好調の2番・瀧野真仁右翼手(23)だ。

1回無死一塁で低めの変化球をフルスイングすると、打球は大きな放物線を描き、バックスクリーン方向へスタンドイン。推定飛距離は約125メートルの大アーチで、チームを勢いづけた。瀧野は「ストレートを待っていたが、体が上手く反応してくれた。(飛距離に関して)筋力も大事だと思っているが、小さい頃からタイミグが合えば、ホームランが出ていました」と明るい表情を浮かべた。

 兵庫県出身で、岐阜中京高、愛知学院大を経て、今季は独立リーグの富山に新加入。走攻守のそろったスラッガーで、183センチ、86キロと恵まれた体格を生かし、前期リーグ戦では打率4割8厘で首位打者、出塁率はリーグ2位となる5割1分6厘を記録し、リーグMVPを受賞した。瀧野は「自分のバッティングが通用して自信になった。後期は調子が上がっていないが、もっとヒットを増やしていきたい」と安打量産を誓った。

 高校時代は通算30本塁打、大学では同21本をマーク。趣味のゴルフでも、300ヤードの飛距離を誇る。「ヘッドの出し方が野球とは違うので、今はゴルフを封印していますが、体重移動は同じ。今後は長打率、出塁率にもこだわっていきたい」と決意。

持ち味の長打力を武器にさらなる飛躍を目指す。(中田 康博)

編集部おすすめ