11度目の出場で初めて2勝を挙げて8強入りした山梨学院は18日、兵庫・西宮市内で約2時間の練習を行った。身長194センチの二刀流2年生・菰田陽生(はるき)は、これまで同様ノースロー調整。
投打で圧倒的なスケールを示す菰田には、一つ弱点がある。吉田洸二監督(56)が「ホッキョクグマ」と称するほど暑さが苦手だ。それだけに、朝8時からの第1試合、加えて日陰の時間帯になる三塁側ベンチは大きなプラス。指揮官は「一塁側とは気温が10度くらい違うのでは。やはり菰田は持っている」と笑った。
準々決勝の相手は昨年の優勝校・京都国際。当時2年で24回連続無失点の快投を見せた西村一毅(3年)と激突する。「2年生でチームに貢献する姿があった。自分も勝ちにこだわっていきたい」と菰田。対抗心を胸に秘め“優勝投手”に挑む。(浜木 俊介)