◆第107回全国高校野球選手権大会第14日 ▽準決勝 沖縄尚学5―4山梨学院(21日・甲子園)
沖縄尚学が初の決勝進出を決めた。4―4の7回、宜野座恵夢の打球が左翼フェンスを直撃。
一塁側アルプスには父の姿があった。この日は室内練習場で1軍の指導に当たっていたが、藤川監督から「早く行ってあげてください」と後押しされた。3回裏から声援を送った秀太コーチは「裏方が居るからチームは成り立つ。そういうことを学んでくれていると思うので、沖縄まで行かせて良かった」と目を細めた。
祖父・久幸さん(06年に死去)は熊本工で65年センバツに出場。後に監督として96年夏の甲子園決勝に導いたが、“奇跡のバックホーム”で松山商(愛媛)に敗れた。父も同校で94年センバツに出場したが、初戦敗退。兄・太晴さん(23)は報徳学園(兵庫)でマネジャーを務めたが、コロナで甲子園が中止となった。