野間口貴彦から今季の田中瑛斗まで最近15年間は投手が背負っている「45」。最長は岡崎郁の8年間だ。

 岡崎は大分商で79年春、夏と甲子園に出場。ミートのうまさや、柔らかいバットさばきで「篠塚2世」と言われ、同年のドラフト3位指名を受けた。当初は大学進学の予定だったが、その打撃にほれこんだ長嶋茂雄監督に直接、説得されて入団となった。

 「45」をつけるが1軍出場は82、83年とともに1試合だけ。しかも84年には肋膜炎で療養生活を強いられ練習生となった。しかし85年に支配下に復帰し1軍定着。河埜和正の後の遊撃のレギュラーとなり、88年から「5」に昇格した。

 一方、“降格”で「45」になったのが野間口。04年の自由獲得枠でシダックスから入団。最初は「13」だったが、2年間で5勝6敗の成績で07年から「33」に。同年のシーズン終盤に4勝を挙げる働きを見せたものの、その後も期待通りの活躍とはいかず11年から「45」に。その後故障もあり育成を経て15年には「46」となり同年限りで引退した。

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