第107回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)の会長で朝日新聞社代表取締役社長の角田克氏が23日、閉会式であいさつを行い、広陵(広島)の史上初となる大会途中での出場辞退に言及した。
「大会中、出場校が辞退するという残念なことがあり、大変ご迷惑、ご心配をおかけしました」と謝罪した角田会長。
その上で、「この間、頂いた様々なご指摘を大会主催者として真摯(しんし)に受け止め、甲子園大会がこれからも全国の球児のみなさんから夢を託していただける場として、フェアプレー、フレンドシップ、ファイティングスピリッツ、3つの高校野球の精神が同心円で重なり合う場であり続けるよう、たゆまぬ改善に努めてまいります」と話した。
広陵を巡っては、1月に起きた部内での暴力事案が開幕直前にSNS上で拡散。既に日本高野連から厳重注意処分を受けていたこともあり、一度は出場したが、指導者の部員への暴行といった別事案がSNSで浮上した。学校は新たな事実は確認できなかったとしたが、大会運営への支障や在校生への中傷があったことを踏まえ、2回戦を前に出場を辞退。21日付けでの中井哲之監督の交代も発表された。