◆米大リーグ パドレス2―1ドジャース(22日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 パドレス・ダルビッシュ有投手が22日(日本時間23日)、本拠のドジャース戦で6回1安打1失点1四球5奪三振と好投し、3勝目を挙げた。パドレスは1点差で逃げ切って勝ち、ドジャースと同率首位に立った。

 大谷との対戦は一ゴロ、右直、四球で2打数0安打1四球。「先週も日曜日に対戦してますし、ただ3打席目は難しいですから、やっぱりちょっとこう考えながら、四球でもいいっていうような配球を。そこはちょっと申し訳ないですけど、大谷君には」とダルビッシュ。第1打席は6球で5球種を使い「やっぱり大谷君は目がいい。1回見ちゃったのを覚えている。ウォーミングアップで、僕が何を投げるかを見ていて、カーブを投げるんだったらカーブにちゃんとタイミング合わせて振ったりとか、そういうこともしてるのは見ていた。だから(球種を)一辺倒で行くことは無理ですし、だから、そういうところはあります」と持ち球を駆使して大谷との対戦に臨んだと明かした。

 ダルビッシュは初回先頭で大谷との対戦は一ゴロ。2番ベッツを遊ゴロ、3番スミスからは見逃し三振を奪い、3者凡退で立ち上がった。

 2回も危なげなく3者凡退とし、3回は先頭のパヘスを遊飛。だが8番の伏兵フリーランドに真ん中に入ったスライダーを完璧に打たれ、右翼スタンドに放り込まれた。フリーランドにとってはメジャー1号の記念弾だった。

 動揺があったか続く9番ケネディに死球を与え、1死一塁で大谷と2度目の対戦を迎えた。初球の内角へのカットボールをうまく捉えられたが、打球は右翼タティスの正面を突く右直となった。

 4回を再び3者凡退とすると、その裏に1死二塁でマチャドが同点中前適時打。オハーンも右前打で続いて1死一、三塁とチャンスを広げると、ボガーツが中犠飛を放って2―1と逆転に成功した。援護をもらったダルビッシュは5回も3者凡退とし3勝目の権利を得た。

 6回1死で迎えた大谷と3度目の対戦は四球。続くベッツを三ゴロ併殺に打ち取ってまたも打者3人で終わらせ、11日のジャイアンツ戦(6回1失点)以来2登板ぶりのクオリティースタート(6回3失点以内)を達成。球数は74球だったが、この回限りで降板した。

 前回登板は17日(日本時間18日)、敵地・ドジャース戦で先発。4回で82球を投げ、3安打4失点、5奪三振で降板して、3勝目を逃した。初回に2被弾4失点で4点のリードを許したが、8回に追いついたため4敗目となる黒星は消えた。

 右肘炎症で出遅れたダルビッシュは7月7日(同8日)に今季初登板。

5登板目だった同30日(同8月1日)の本拠地・メッツ戦では7回2安打無失点の好投を見せ、日米通算では史上最多となる204勝目の今季初勝利をつかんだ。

編集部おすすめ