前日大三監督でU―18日本代表監督の小倉全由氏が23日、兵庫・西宮市内で第32回U―18W杯(9月5日開幕・沖縄)に向けた取材に応じ、メンバー選考を説明した。

 2023年に馬淵史郎監督のもとでU―18W杯初優勝を果たした高校日本代表は、2015年以来10年ぶりの日本開催で大会連覇を狙う。

小倉監督は「走攻守バランスの取れた選手を選びたいということで、春のセンバツ、この夏の大会、そして各都道府県大会を見て、選ばせてもらいました」と説明し、「複数のポジションがやれる選手も考えた」と話した。

 外野手は阿部葉太(横浜)と川口蒼旺(神戸国際大付)の2人のみの選出となったが「そこに坂本君(坂本慎太郎・関東第一)、奥村君(奥村頼人・横浜)も付けてもいいんです」と本職は投手ながら外野手としても公式戦の出場経験がある2選手を挙げ、「藤森君(藤森海斗・明徳義塾)も捕手として挙げてますけども、彼も外野も、内野もやれる選手」と柔軟な選手起用で戦っていく方針だ。

 また夏の甲子園優勝投手で、最速150キロ左腕の沖縄尚学・末吉良丞が2年でただ1人選出。「できれば2年生もう1人ぐらい選んで、何かこう楽になるようなね、そんなふうに選びたかったんですけど、やっぱり人数が20人っていうことで」と登録人数の問題で下級生が末吉のみとなったと明かした指揮官は、「(甲子園の)1回戦、2回戦のあのピッチング見て、落ち着いてますし、コントロールがいいなと」と左腕を非常に高く評価。比嘉公也監督に「なんとかお願いをした」上で選出したと明かした。

編集部おすすめ