第107回全国高校野球選手権の大会本部は23日、選手の熱中症疑いは、大会を通じて計24件だったことを発表した。このうち試合後のクーリングダウン中に症状が出たケースは5件。

昨年の58件(試合後の発症は21件)から大幅に減少した。

 2部制を実施した第1~5日の計15試合で症状が出たケースは8件だった。昨年は第1~3日の計9試合で8件だったため、こちらも減少した。

 減少した要因には、今大会から足をつった選手のみのカウントに変更したことに加え、足に違和感があるときなどの訴えが早く速やかに処置が出来たこと、発生が目立つ初戦の気温が昨年より低かった(毎試合開始前にグラウンドで計測。初戦の気温平均は昨年32・4度、今大会30・3度)ことを挙げた。

 それでも、49代表が初戦を終える第8日までの発生は16件と全体の67%を占めており、初戦を2部制とする一定の効果はあるとした。

 また、今大会から試合前ノックが選択制となったが、試合前ノックを行わなかった学校は、なかった。

 106回、107回における熱中症疑いの内訳は以下の通り。

・107回大会

《第1~5日、2部制時=計8件》

【午前の部】

第1試合=2件

第2試合=1件

【夕方の部】

第3試合=4件

第4試合=1件

※1日平均1・6件、1試合平均0・5件

《第6日以降=計16件》

第1試合=4件

第2試合=8件

第3試合=3件

第4試合=1件

※1日平均1・6件、1試合平均0・5件

・106回大会

《第1~3日、2部制時=計8件》

【午前の部】4件

【夕方の部】4件

※1日平均2・7件、1試合平均0・9件

《第4日以降=50件》

第1試合=11件

第2試合=15件

第3試合=19件

第4試合=5件

※1日平均4・5件、1試合平均1・3件

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