◆第107回全国高校野球選手権大会最終日 ▽決勝 沖縄尚学3―1日大三(23日・甲子園)

 日大三の3番・本間律輝中堅手(3年)がチーム唯一の猛打賞をマークし意地を見せた。初回1死二塁、先制の右前適時打を放つと3回と8回には中前打で3安打。

「今までにない応援だったし、結果を出したい―」。打席でOBを100名以上の吹奏楽部の演奏と、満員の観客席からの声援を感じながら結果を残した。

 しかし、沖縄尚学・新垣有絃投手(2年)と末吉良丞投手(2年)の二枚看板を打ち崩せず結果は準優勝。2011年以来となる日本一へはあと一歩届かなかった。それでも「高校最後の試合を甲子園という舞台でできたのは本当に幸せだなと思います」と締めくくった。

 大粒の涙を流したのは「三木さんを日本一にしたい」という思いを果たせなかったからだった。三木有造監督は本間にとって家族のような存在。「なんとかこの人のために勝ちたいと思える存在でした」と指揮官と過ごした日々を振り返った。

 最後の最後で悔し涙を流したが、「これで野球人生終わりじゃない。これからの人生に生かしていきたい」。悔しさを胸に、新たなステージで頂点を目指す。

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