◆第107回全国高校野球選手権大会最終日 ▽決勝 日大三1―3沖縄尚学(23日・甲子園)

 一塁側アルプスに小さな体から人一番大きな声援を送る少年がいた。日大三・三木有造監督の息子・琉真くんだ。

同校のユニホームを身にまとい、選手とともに応援。応援歌を覚え、踊りながら父が率いるチームを鼓舞した。

 着用するユニホームは背中に「りゅうま」と記された特注品。生まれたばかりの頃は100センチの物を着用していたが、今では150センチに。日大三とともに成長してきた。

 家での父は「やさしい」と笑顔で話し、キャッチボールをすることもあるという。将来は「打つ人がやりたい」と野手志望で「(日大三で)必ずやりたい!」と目を輝かせた。

 試合は琉真くんの声援もむなしく、沖縄尚学に惜敗。日本一の夢はかなわなかったが「とうちゃん、おつかれやま(さま)!」と三木家ならではの、ねぎらいの言葉をかけたいと話した。(高澤 孝介)

編集部おすすめ