◆第107回全国高校野球選手権大会最終日 ▽決勝 沖縄尚学3-1日大三(23日・甲子園)

 日大三のアルプス席では、OBで2011年夏の甲子園優勝投手となった吉永健太朗さん(31)が、熱戦を見守った。

 甲子園を訪れるのは“あの夏”以来、14年ぶり。

「アルプスから試合を見るのは高校1年の時以来です。関谷(亮太)さんがエースで投げていました。この角度から見るのは、新鮮ですね」。当時のチームメートらと、ファイナルマッチを見届けた。

 14年前の決勝・光星学院戦では11-0で完封勝ち。6試合で5完投2完封のタフネスぶりを見せ、9回にも最速145キロを計測した。「今は落ち着いて見てるんですけど、当時はメラメラして『絶対勝つ』みたいな感じでやってたので」と穏やかな表情で振り返った。

 当時は部長だった三木有造監督(51)との思い出に、「三高に入れることになったのは、三木さんが調布シニアに来てくれて、見てくれたおかげなんです」と回想。「僕はケガをたくさんしたんですけど、千葉県内の整形外科に行く時も、車で2人で何回も送ってもらったんです。めちゃくちゃお世話になりました」と思い出を語った。

 吉永さんは早大、JR東日本とプレーし、現在では会社員を務めながら、Baseball5のチーム「Hi5 Tokyo」を運営。監督兼選手として、普及活動にも心血を注いでいる。

(加藤 弘士)

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