◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―2阪神=延長12回=(23日・神宮)
今季2度目の4打席連続三振を喫した佐藤輝は、今シーズンで一番状態が悪い。タイミングが合わずに打撃が崩れている。
1打席目は全5球が変化球で最後は低めのボール球を振らされた。2打席目は逆に直球主体で攻められて見逃し三振。8回2死満塁の4打席目は高めのボール球に手を出し、空振り三振に終わった。待っていた球ではないのに振ってしまったという、窮屈なスイングだった。互いにデータが出そろっており、今までと違う攻め方をされて、頭が混乱しているように映る。
13日の広島戦(マツダ)から17打席連続無安打。19日の中日戦(京セラD)こそ2安打を放ったが、その試合から16打席連続無安打となった。最近8試合の打率は6分3厘。一時は40本塁打も期待できそうだったが、現状では危うい。自分のリズムで打ち、タイミングを合わせることだけを考えれば、底は抜けられる。(スポーツ報知評論家・福本豊)