◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―2阪神=延長12回=(23日・神宮)

 追いつかれても、負けなかった。阪神は1点リードの9回に守護神・岩崎が同点とされたが、首位独走の状況では勝ちに等しい今季3度目の引き分け。

優勝マジックを1減らして18とし、藤川監督は「もう十分ではないですかね。1年やっていればこういう日もある。よくしのいだ」と前を向いた。

 ただ、打線をけん引してきた4番・佐藤輝の打棒がお疲れモードだ。8回1死満塁で空振り三振に倒れるなど、6月17日のロッテ戦(甲子園)以来2度目の今季ワースト4三振。16打席連続無安打で8月は月間打率2割6厘と苦しむ。31本塁打、76打点で2冠をキープする主砲は「きょうはダメだったので、またあしたから頑張ります」と切り替えを強調した。

 チームは7月19日からの巨人3連戦(東京D)以降、10カード連続で負け越しがない。「しっかりゲームができている」と指揮官。2戦連続の延長戦で粘りを見せ、着実にVロードを歩んでいる。(小松 真也)

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