◆米大リーグ パドレス2―8ドジャース(24日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャースの先発・山本由伸投手(27)が6回4安打2失点で今季11勝目(8敗)。チームは同率首位に返り咲き、地区優勝マジック「31」を点灯させた。

 怒りが爆発した。勝てば地区Vマジックが点灯する一戦。1点リードの3回1死一塁からドジャース・山本由伸投手(27)が9番ディアスに投じたスプリットが内角高めに浮き「すごく悔しいポイントだった」と逆転2ランを浴びた。V争いを繰り広げるパドレスとの直接対決第3戦は連敗で迎えていただけに「どうしても落とせない試合」だった。普段はクールな右腕も打たれた瞬間にマウンド上で悔しさをあらわにした。それでもすぐに冷静さを取り戻すのがエース。以降は崩れることなく6回4安打2失点にまとめた。

 この闘志と力投に打線が目を覚ました。勝ち越せば勝利投手の権利が舞い込む2―2の7回には、相棒ラッシングが勝ち越し3ランを放つなど一挙5得点。後輩捕手の援護射撃に今度はベンチで喜びを爆発させた右腕は「投球の面でも助けてもらいましたし、最後に試合を決める一発が出たので、僕自身もすごくうれしかった。チームもさらに勢いづいた雰囲気だった」と感謝した。地区優勝の行方を左右する天王山で今季11勝目、そしてチームを同率首位に引き上げ、地区優勝マジック31を点灯させた。

 宿敵パドレスとの今季最終戦は、負ければ屈辱のスイープとなるチームの危機だった。窮地を救う好投を見せた右腕に、ロバーツ監督は「彼は非常に強い精神力を持っている。まるでキラーだよ。大一番で力を発揮する。今日も我々には彼の好投が必要であり、彼はそれに応えてくれた」と、最大級の賛辞を並べた。

 メジャー1年目の昨季は右肩痛で約3か月の離脱も味わったが、今季は開幕投手に任命され、故障者が相次いだ投手陣の中でも、唯一ローテを守り抜いている。昨季もワールドシリーズのヤンキース戦などポストシーズンでチームの窮地を救ってきた右腕は「しっかり私生活の面も野球の面も、どちらも落ち着いて過ごせていますし、一日一日をしっかり過ごせている」。日に日に頼もしさが増してきた背番号18が、ここから本領を発揮していく。(竹内 夏紀)

 ◆山本の大一番での好投 昨季の地区シリーズ(S)第5戦。勝てばリーグ優勝決定S進出、負ければ敗退の一戦でパドレス・ダルビッシュと投げ合い、5回2安打無失点で投げ勝った。パ軍には第1戦で3回5失点。レギュラーシーズンでも2試合で防御率12.00と打ち込まれていたが、初白星を挙げた。

ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦では7回途中1安打1失点で勝利し、球団4年ぶり世界一の立役者となった。

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