◆JERA セ・リーグ 広島4―1巨人(26日・マツダスタジアム)

 特大の放物線が左翼2階席に突き刺さった。キャベッジは手に残った久々の手応えを味わいながらダイヤモンドを一周した。

「感触は非常に良かった。逆転はできなかったですが、一矢報いることができた」。5日のヤクルト戦(東京D)以来となる57打席ぶりの14号ソロ。チームに床田から今季17イニング目で初得点をもたらした一発を、納得の表情で振り返った。

 8回2死から代打で登場し、初球の外角カットボールを完璧に捉えた。これで全て途中出場ながら3試合連続安打。22打席無安打と苦しんだ8月中旬を経て「状態は上がってきています。今日の一本をきっかけにさらに上げていきたい」。肩付近まで伸びていた襟足もさっぱり刈り上げて心機一転だ。丸、岡本、吉川のクリーンアップを支える長距離砲として、存在感を高めていく。(内田 拓希)

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