読売新聞社が26日、米動画配信大手「ネットフリックス」が来年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を日本国内で独占配信することに関して、声明を発表した。

 日本が入る1次リーグC組(東京ドーム)の10試合を主催する読売新聞社は「野球ファンに限らず内外の多くの方々を魅了する貴重な国際大会。

今後も多くの方々に本大会を楽しんでいただけるよう引き続き努める」とした。報道目的で試合映像を放映することは可能で、テレビのニュースでハイライトには使えるという。

 ドジャース・大谷翔平らを擁した2023年の第5回大会では準々決勝・日本―イタリア戦の平均世帯視聴率が関東地区で48・0%(後7時9分~同9時54分)を記録(ビデオリサーチ調べ)、歴代のWBC中継で過去最高をマーク。同決勝のアメリカ戦の平均世帯視聴率も42・4%を記録(同社調べ、関東地区)。全7試合が40%を超えていた。

 注目度の上昇と比例するように決放映権料の高騰もあり、資金力豊富で近年のスポーツコンテンツにも力を入れているネットフリックスがWBC全47試合を独占中継することが決まった。

 読売新聞社の声明は以下の通り。

 【2026年WBCに関するNetflixの発表について】

 2026年3月に開催される野球の国・地域別対抗戦「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 」(以下「本大会」といいます)の全試合の生中継は、日本国内においてNetflixが独占配信することになりました。

 本大会はWORLD BASEBALL CLASSIC INC.(以下「WBCI」といいます)が主催し、当社はWBCIとともに本大会1次ラウンド東京プール(於:東京ドーム)計10試合の主催者として各試合の運営・興行を担っています。

 前回2023年のWBC1次ラウンド東京プールの試合中継は、WBCIが当社を通じ、国内の複数の民間放送局及び海外の配信事業者に放送・配信権を付与し、地上波の番組での生中継が実現されました。しかし、本大会では、WBCIが当社を通さずに直接Netflixに対し、東京プールを含む全試合について、日本国内での放送・配信権を付与しました。

 WBCは、世界一流の野球選手がナショナルフラッグを背負って世界一を目指す特別なイベントであり、野球ファンに限らず内外の多くの方々を魅了する貴重な国際大会です。

当社は今後も東京プールの主催者として、多くの方々に本大会を楽しんでいただけるよう引き続き努めてまいります。

 なお、NHK及び民間放送各局は、報道目的での試合映像は放映できますので、テレビニュースでは従来どおり試合のハイライトをご覧いただけます。

 ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

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