◆米大リーグ フィリーズ3―2ナショナルズ(24日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ナショナルズの小笠原慎之介投手が24日(日本時間25日)、敵地のフィリーズ戦に3回途中からリリーフ登板。2回2/3を無失点に抑える好投を見せた。

 先発アービンが6安打を許し、0―2の3回1死満塁でKO。小笠原が2番手で登板した。ストットを浅い右直に打ち取った後、続くマルシャンには押し出し四球を与えた。ここで強打者ターナーとの対戦を迎えたが、チェンジアップで右飛に打ち取った。

 4回は主軸との対戦。本塁打リーグ首位のシュワバーにスライダーで一ゴロ。続くハーパーにも外角に投球を集めて左飛にしとめた。ボームには内角低めへの直球で見逃し三振を奪った。5回もマーシュから空振り三振を奪うなどし、ロングリリーフの仕事を全うした。

 中日時代、そして7月のメジャー初昇格では先発で起用されていたが、8月の再昇格からは複数イニングも任される中継ぎを担当。中継ぎとしては1勝0敗、防御率3・07と結果を残している。

 MLB公式サイトによると、KOされた先発アービンは、試合を壊さなかった小笠原を「彼はとんでもない勝負師だ」と絶賛。

「彼はただ相手に立ち向かって打ち取ろうとするのが好きなんだ。打者に真っ向から攻めていって、本当にいい仕事をしていると思う」と感謝した。

 小笠原はフィリーズのシュワバーとハーパーという左打ち2枚看板に対してはここまで、シュワバーに4打数0安打2奪三振、ハーパーには3打数0安打1奪三振と完璧に封じている。

 カイロ監督代行は「彼は戦士だ。マウンドに上がって恐れずにゾーンを攻め、自分のボールをゾーンの周りに投げ込む。『俺はメジャーリーガーなんだ』と証明しようとする姿がいい」と称賛していた。

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