◆パ・リーグ 楽天10―3ソフトバンク(26日・弘前)
弘前のファンの記憶に残る快投を演じた。不惑の楽天・岸は白い歯を見せて笑った。
プロに入って19年目、ちょうど400度目の先発マウンドは力強さが光った。140キロ台後半の直球を軸にソフトバンク打線をねじ伏せた。5回には球場の球速表示で155キロと表示され「うそつけ、と思いました」と周囲を笑わせたが、「全部の球が良かった。1人1人集中して投げられた」。球速以上の球のキレを見せつけた。通算170勝目にもなり「よく頑張ってきたな、とは思います。いい時だけじゃない中で、それでも投げさせてもらえたことの積み重ね。首脳陣の方たちに感謝したい」と振り返った。
東北6県で試合を行う東北シリーズで今季は岩手、福島、山形と3連敗中。
◆記録メモ 岸(楽)は通算405登板のうち、先発登板が400試合(リリーフで5登板)。先発だけで400試合以上は22人目。一方、通算400登板以上の投手は212人いるが、リリーフで5登板は、549登板のうちリリーフで18登板の石川(ヤ=先発531)より少ない最少登板数だ。