◆JERA セ・リーグ 広島4―1巨人(26日・マツダスタジアム)

 食らいついた。浅野が2試合ぶりの先発起用に応えた。

2点を追う4回先頭。カウント1―2から床田の外角低め144キロ直球をゴロでしぶとく中前へ運んだ。さらに6回2死ではカウント2―1から外角低め134キロカットボールにやや泳ぎながらも左手一本で中前安打。「きれいなヒットではなかったけど、(打球の)飛ぶ方向とか変化球に対してのバットの入れ方とかは良かったと思う」。5月24日のヤクルト戦(東京D)以来今季2度目、「右尺骨茎状(けいじょう)突起不全骨折」からの復帰後は初となるマルチ安打とした。

 “キラー”ぶりが頼もしい。先発の床田にチームとしては6安打1得点に封じられたが、2安打を放って奮闘。これで通算13打数6安打、打率4割6分2厘と好成績が残る。リーグを代表する左腕から結果を残し「復帰してから複数安打を打ててなかったので床田投手から打ててうれしいし、今日だけでなくて継続していければ」とうなずいた。

 4回の出塁後には1死からけん制に誘い出されたものの、猛然と二塁へと走り、セーフに。今季初盗塁をマークして好機を演出した。気迫あふれる背番号51がチームを活性化させていく。

(宮内 孝太)

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